カンファレンス
- 日程:
- 11月1日(金)ー11月3日(日・祝)
- 会場:
- ホールB5
3日間にわたり、国内外の様々な視点から「文化と居場所」について考え議論します。カンファレンスでは、招待講演、基調講演、セッション、事例発表、分科会を行います。
*開催に先立ち、開会式を行います。

開会式
- 11月1日(金)10:00-10:30
- 会場:ホールB5
- 登壇者
- 小池 百合子
-
- 東京都知事
- 登壇者
- 日枝 久
-
- 東京都歴史文化財団 理事長
- 登壇者
- 日比野 克彦
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- 東京藝術大学長
- 登壇者
- 片岡 真実
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- 森美術館 館長
- 登壇者
- 長濱 ねる
-
- 俳優(東京2025デフリンピック応援アンバサダー)
- ©Seeds & Flower LLC
- 登壇者
- 大杉 豊
-
- 筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター教授
- 国際ろう者スポーツ委員会副会長
- 登壇者
- デイビッド・デ・キーザー
-
- クランドゥイユ ディレクター
- 登壇者
- リサ・フィリップス
-
- ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート 館長
オープニングパフォーマンス
- 日時:11月1日(金)10:30-11:00
- 会場:ホールB5
感性溢れる異才ピアニストとして注目される紀平凱成。東京2020パラリンピックの開会式楽曲演奏や映画音楽の作曲などの活躍でも知られるその独創的な音色と巧みな演奏で国際会議のオープニングを飾る。
- 出演者
- 紀平 凱成
-
- ピアニスト
- 作曲家
- ©Yuji Ueno
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紀平 凱成を詳しく知る
招待講演
世代と文化の多様性のはざまで:それは挑戦か?
- 日時:11月1日(金)13:00-14:00
- 会場:ホールB5
ろう者のパフォーマーと観客が集まるフランスのフェスティバル「クランドゥイユ」ディレクターによる招待講演。今年で11回目の開催となるクランドゥイユの実践を通して学び見えてきた、さまざまな文化で居場所をつくる際の向き合い方について考える。会期中は、デイビッド・デ・キーザー本人によるワークショップも実施する。
- 登壇者
- デイビッド・デ・キーザー
-
- クランドゥイユ ディレクター
-
デイビッド・デ・キーザーを詳しく知る
基調講演
共にいるための場を創る―対話とアウトリーチから学んだこと
- 日時:11月1日(金)14:15-15:15
- 会場:ホールB5
昨今、多文化共生やダイバーシティ&インクルージョンといった言葉がよく聞かれる中、そもそも共にいるとは、どういうことなのか。どうすれば私たちは自分自身でいられるところを見つけられるのか――これらの問いについて、対話とアウトリーチ活動の経験から学んだことを、みなさんとシェアしていく。
- 登壇者
- 梶谷 真司
-
- 東京大学大学院総合文化研究科 教授
- 共生のための国際哲学研究センター(UTCP) センター長
-
梶谷 真司を詳しく知る
セッション
セッション1
はたらく人とウェルビーイング
- 日時:11月1日(金)15:30-17:30
- 会場:ホールB5
一人ひとりが異なる存在であるという「他者性」の前提認識が希薄な日本社会において、同一性を求められることに生きづらさを抱える人々が散見される。そのような社会に対しアートが担うべき役割は、誰しもがウェルビーイングを見出せる居場所、活動を用意することではないか。ウェルビーイングとアートの関係性について実践と研究の両面で先進的な実績を持つ豪州のゲストと共に、ウェルビーイングのための芸術文化の役割を国内の各セクターのメンバーと議論する。
- 登壇者
- 栗栖 良依
-
- SLOW LABEL芸術監督
- 東京2020パラリンピック開閉会式ステージアドバイザー
-
栗栖 良依を詳しく知る
- 登壇者
- 内田 まほろ
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- JR東日本文化創造財団 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室長
- 大阪・関西万博 テーマ事業シグネチャーパビリオン 「いのちの未来」企画統括
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内田 まほろを詳しく知る
- 登壇者
- ジョージー・マクリーン
-
- クリエイティブ・オーストラリア 開発およびパートナーシップ担当エグゼクティブディレクター
-
ジョージー・マクリーンを詳しく知る
- 登壇者
- 松田 朋春
-
- プランナー
- 詩人
-
松田 朋春を詳しく知る
セッション2
日常とアートと教育
- 日時:11月2日(土)10:00-12:00
- 会場:ホールB5
芸術文化の社会的役割、特に人々の日常生活に近いところに作用する活動の必要性を議論する。教育現場としての芸術大学や実践の場としての美術館などのアートセクターが、福祉、医療、テクノロジーといった異なる分野と連携し地域で共創する。そのような共創の場を生み出すために、芸術文化に求められるこれからの役割や活動は何かを探る。
- 登壇者
- 日比野 克彦
-
- 東京藝術大学長
-
日比野 克彦を詳しく知る
- 登壇者
- リサ・フィリップス
-
- ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート 館長
- ©Christine Rivera
-
リサ・フィリップスを詳しく知る
- 登壇者
- 妹島 和世
-
- 東京都庭園美術館 館長
- ©Kohei Omachi
-
妹島 和世を詳しく知る
セッション3
文化機構の社会参画
- 日時:11月2日(土)15:30-17:30
- 会場:ホールB5
多文化共生は現代社会において世界が共通して取り組む社会課題であり、東京も例外ではない。このような社会課題の解決に文化機構が関わる場合、アートに対する新しい認識と価値を持って地域と繋がることから始まるのではないか。東京という大都市圏において、文化機構がどのように多文化共生の課題に取り組むべきか。大都市圏における美術館や芸術祭などで実践経験のあるゲストを迎え、東京がこれから取るべきアクションについて議論を深める。
- 登壇者
- 片岡 真実
-
- 森美術館 館長
- ©Ito Akinori
-
片岡 真実を詳しく知る
- 登壇者
- ジュン・ヤップ
-
- シンガポール美術館 学芸部長
-
ジュン・ヤップを詳しく知る
- 登壇者
- コズミン・コスティナシュ
-
- 世界文化の家 シニアキュレーター
- 第24回シドニー・ビエンナーレ 共同芸術監督
-
コズミン・コスティナシュを詳しく知る
セッション4
「分かり合えない」を分かち合う
- 日時:11月3日(日・祝)10:00-12:00
- 会場:ホールB5
共生社会を実現するには、他者への共感、尊厳を重んじることを前提とするとしたら、「分かり合えない」ことに絶望するのではなく、その事実を踏まえた対話から始まると考えるべきだろう。共感の前に立ちはだかるさまざまな壁を乗り越える術を獲得するには何が必要となるのか。ケア、表現、社会実践の文脈を持つ登壇者が個人的経験を交えて対話し、共感のあり方を追求する。
- 登壇者
- 志村 季世恵
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- バースセラピスト
- 一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ 代表理事
-
志村 季世恵を詳しく知る
- 登壇者
- アンドレアス・ハイネッケ
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- ダイアログ・ソーシャル・エンタープライズ 創設者
-
アンドレアス・ハイネッケを詳しく知る
- 登壇者
- マンディ・ハーヴェイ
-
- シンガーソングライター
-
マンディ・ハーヴェイを詳しく知る
クロージングセッション
文化と居場所 居場所をつくるためのアクション
- 日時:11月3日(日・祝)15:30-17:30
- 会場:ホールB5
4つのセッションを受けて、居場所をつくるために求められるネクストビジョンを語る。
- 登壇者
- 梶谷 真司
-
- 東京大学大学院総合文化研究科 教授
- 共生のための国際哲学研究センター(UTCP) センター長
-
梶谷 真司を詳しく知る
- 登壇者
- デイビッド・デ・キーザー
-
- クランドゥイユ ディレクター
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デイビッド・デ・キーザーを詳しく知る
- 登壇者
- モーウェナ・コレット
-
- コンサルタント
- ディレクター
-
モーウェナ・コレットを詳しく知る
- 登壇者
- 熊倉 純子
-
- 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科長、教授
-
熊倉 純子を詳しく知る
クロージングパフォーマンス
≪空間楽器≫を用いたミュージッキング・コンサート
- 日時:11月3日(日・祝)17:30-18:00
- 会場:ホールB5
テクノロジーとアート表現の重なりを体験する参加型実験的パフォーマンス。私たちに最も身近な先端機器、スマートフォンを楽器として用い、みんなで1つの「音楽」を奏でる。古川聖の構想のもと、鈴木康広「ワークショップ 好きと嫌いの詩」から生まれた詩に自然や街の音、生楽器の演奏なども加わり、会場は音/音楽につつまれる。だれもが参加できるミュージッキング=音楽行為で国際会議を締めくくる。
企画:東京芸術大学 ART共創拠点 古川ユニット
技術協力:株式会社coton
演奏参加:吉井瑞穂(オーボエ)、荒木良太(オーボエ)
ファシリテーター:古橋果林(東京文化会館ワークショップ・リーダー)
- 登壇者
- 古川 聖
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- 作曲家
- 東京藝術大学先端芸術表現科 教授
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古川 聖を詳しく知る
- 登壇者
- 鈴木 康広
-
- アーティスト
- ©Timothée Lambrecq
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鈴木 康広を詳しく知る
事例発表
- 日時:11月2日(土)13:00ー15:00
- 会場:ホールB5
事例発表1
演劇で問う社会課題-「Both Sides, Now」での取組から
シンガポールの社会参画型の劇団「ドラマボックス」における、社会課題に向き合う方法の一つとしての演劇実践例を通し、過去10年にわたって展開されてきた、人々に尊厳ある最期と死について考える機会を提供するプロジェクト「Both Sides, Now」に焦点を当てる。
- 登壇者
- コク・ヘン・ルン
-
- ドラマボックス創設者
- 芸術監督
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コク・ヘン・ルンを詳しく知る
ろう者のオンガクを追求する
映画『LISTEN リッスン』以降、日本手話とろう者の身体を中軸とした、ろうコミュニティから生まれる「オンガク」の探究過程について発表する。
- 登壇者
- 牧原 依里
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- 一般社団法人日本ろう芸術協会 代表理事
- 映画作家
- アーティスト
- ©Hiroshi Ikeda
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牧原 依里を詳しく知る
居場所を創る建築家
地域共生文化拠点「春日台センターセンター」の事例を中心に、地域に根ざす生活、その営みや関係性を丁寧に汲み取る建築の視点から、文化の成り立ちを考える。
- 登壇者
- 金野 千恵
-
- 建築家
- ©yasuyuki Takagi
-
金野 千恵を詳しく知る
- 日時:11月3日(日・祝)13:00ー15:00
- 会場:ホールB5
事例発表2
KINOミーティングの手法
日本に住む海外にもルーツを持つ人たちが協働するプロジェクト「KINOミーティング」で制作された「ニュー・トーキョー・ツアー」を上映し、監督とプロジェクト主宰者がその手法がもたらす可能性について語る。
- 登壇者
- 阿部 航太
-
- デザイナー
- 文化人類学専攻
-
阿部 航太を詳しく知る
- 登壇者
- テイ・ウシン
-
- 翻訳者
- 映画監督
-
テイ・ウシンを詳しく知る
分科会
*分科会1~4は、東京都が主催するクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー パートナープログラム(国内文化施設、NPOなど文化事業に関わる多様な担い手と連携した、文化施設や文化事業のアクセシビリティ向上に関わる調査、検証、モデル開発)の取組を紹介します。
分科会1
演劇でつなぐ多文化社会
- 日時:11月2日(土)10:00-11:30
- 会場:会議室G502
ドイツのマンハイム国立劇場で実践している、多様な背景をもつ市民が参加するプロジェクトの事例や手法を学ぶ。言語や文化の違いにおける相互理解やサポートの促進をテーマに、海外にルーツをもつ人たちが参加しやすい演劇創作の環境構築について、東京芸術劇場での取組なども踏まえて議論する。
- 登壇者
- 田室 寿見子
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- 東京芸術劇場 事業企画課 人材育成担当係長
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田室 寿見子を詳しく知る
- 登壇者
- ベアタ・アンナ・シュムッツ
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- マンハイム国立劇場市民アンサンブル部門 芸術監督
- ©Felix Gruenschloss
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ベアタ・アンナ・シュムッツを詳しく知る
- モデレーター
- ミン・ジンキョン
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- 北海道教育大学岩見沢校芸術文化政策研究室 准教授
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ミン・ジンキョンを詳しく知る
分科会2
劇場体験を拡張させる鑑賞・参画サポートのデザイン
- 日時:11月2日(土)12:30-14:00
- 会場:会議室G502
東京文化会館社会共生プロジェクトチームや「リラックス・パフォーマンス」での鑑賞サポートの取組、彩の国さいたま芸術劇場の「カンパニー・グランデ」における参画サポートの実践など、アクセシビリティ向上に奮闘する劇場の実践例を紹介し、体験の拡張について考察する。
- 登壇者
- 月橋 朋子
-
- 東京文化会館 事業企画課社会共生担当係長
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月橋 朋子を詳しく知る
- 登壇者
- 請川 幸子
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- 彩の国さいたま芸術劇場事業部 参事
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請川 幸子を詳しく知る
- モデレーター
- 中村 よしき
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- 東京文化会館事業企画課 事業係長
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中村 よしきを詳しく知る
分科会3
アクセシビリティの向上と文化施設のみらい
- 日時:11月3日(日・祝)10:00-11:30
- 会場:会議室G502
東京都と東京都歴史文化財団の取組と日本科学未来館の実践をもとに、日本においてアクセシビリティの普及に長く関わる専門家を交え、アクセシビリティがもたらす文化の居場所としての“文化施設”のあり方を考える。
- 登壇者
- 駒井 由理子
-
- アーツカウンシル東京 事業調整担当課長
-
駒井 由理子を詳しく知る
- 登壇者
- 関根 千佳
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- 株式会社ユーディット会長兼シニアフェロー
- 放送大学・美作大学客員教授
-
関根 千佳を詳しく知る
- 登壇者
- 佐野 広大
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- 日本科学未来館 科学コミュニケーター
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佐野 広大を詳しく知る
分科会4
認知症と向き合うアート
- 日時:11月3日(日・祝)12:30-14:00
- 会場:会議室G502
認知症患者に向けた社会的処方箋実践のパイオニアである台湾の医師、地域で認知症を他者化しない社会のあり方を模索する社会福祉士と共に、認知症の人たちの社会参加のあり方にアートがもたらす役割について議論する。
- 登壇者
- 藤岡 勇人
-
- 東京都美術館 学芸員
-
藤岡 勇人を詳しく知る
- 登壇者
- 佐伯 賢
-
- ほうらい地域包括支援センター 社会福祉士
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佐伯 賢を詳しく知る
- 登壇者
- リウ・ジェンリャン
-
- 台北市立連合病院 認知症センター長、神経内科 科長
-
リウ・ジェンリャンを詳しく知る
- モデレーター
- 熊谷 香寿美
-
- 東京都美術館 学芸員、アート・コミュニケーション係長
-
熊谷 香寿美を詳しく知る
分科会5
共生する場のつくり方
- 日時:11月2日(土)10:00-11:30
- 会場:会議室G510
ダウン症のこどもたちの居場所づくりやアーティストとの協働プロジェクトの事例として横浜のStudio oowaにフォーカスする。Studio oowaの活動実践を通して見えてきた展望や、保護者やサポートする人たちとのネットワークがもたらす可能性について報告する。
- 登壇者
- 加藤 甫
-
- 写真家
- Studio oowa 主宰
-
加藤 甫を詳しく知る
- 登壇者
- 小田井 真美
-
- さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター
-
小田井 真美を詳しく知る
分科会6
インクルーシブな劇場をつくるためには
- 日時:11月2日(土)12:30-14:00
- 会場:会議室G510
国内外の劇場では、より多様な人たちが鑑賞・創造・発表を行うための取り組みが行われている。インクルーシブな舞台づくりの最前線で活躍する舞台技術者と、障害のある方など多様な背景をもつ人びとの表現活動に着目した研究に取り組む研究者の立場から、インクルーシブな劇場をつくるために必要なことを考える。
- 登壇者
- 長津 結一郎
-
- 九州大学大学院 芸術工学研究院 准教授
-
長津 結一郎を詳しく知る
- 登壇者
- 平井 徹
-
- KAAT神奈川芸術劇場舞台技術課 職員
-
平井 徹を詳しく知る
分科会7
ろう者による芸術の手話解説-イギリスのBSLガイドの事例に学ぶ
- 日時:11月3日(日・祝)10:00-11:30
- 会場:会議室G510
イギリスで行われている、ろう者による鑑賞ツアー「BSL(=British Sign Language)ガイド」の事例から、日本における芸術文化の享受のあり方について議論する。また、芸術領域でろう者が手話で語ること、そしてこれからどのように美術館などの文化施設と関わっていくことを理想とするか考える。
- 登壇者
- 管野 奈津美
-
- Re; Signing Project代表
-
管野 奈津美を詳しく知る
- 登壇者
- 南村 千里
-
- パフォーマンスアーティスト
- 芸術解説者
- ©Mark Pickthall
-
南村 千里を詳しく知る
分科会8
進化を続けるアクセシビリティ―アムステルダム国立美術館の事例より
- 日時:11月3日(日・祝)12:30-14:00
- 会場:会議室G510
アムステルダム国立美術館でのアクセシビリティの定義や課題に取り組む事例から、美術館に求められるアクセシビリティについて考察する。
- 登壇者
- 佐藤 麻衣子
-
- アートエデュケーター
- ©スズキアサコ
-
佐藤 麻衣子を詳しく知る
- 登壇者
- カテライン・デネカンプ
-
- アムステルダム国立美術館 アクセシビリティ&インクルージョンマネージャー
- ©Merel Brugman
-
カテライン・デネカンプを詳しく知る
- モデレーター
- 八巻 香澄
-
- 東京都現代美術館 学芸員
-
八巻 香澄を詳しく知る